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2021.04.28家・お部屋づくり

自由にできるの?マンションのリフォームは注意が必要!

自由にできるの?マンションのリフォームは注意が必要!

マンションでリフォームを考えているけれど、戸建て住宅と違って気を付ける点はなんだろう?と疑問をお持ちの方に向けて、今回はマンションリフォームの注意点をご説明します。マンションは集合住宅ですので、確認を怠ると他の住人に迷惑がかかることがあるので要注意です。

マンションをリフォームする前の注意点

通常の戸建て住居をリフォームするのとは異なり、マンションは様々なことに注意が必要です。特に重要な注意点を最初に4つご紹介します。

・マンションのルールを確認する

マンションをリフォームする前に、必ず管理規約を確認しましょう。
マンションリフォームはたとえ専用部分であってもマンションごとに定められた制限から外れた工事はできません。もし制限から外れて工事をした場合、工事を中止するどころか悪ければ原状回復をしなければならなくなります。そうならないためにもしっかりと確認をしておきましょう。

・管理組合にリフォームの申請を出す

マンションは勝手にリフォームをすることができません。事前に必要な書類を揃えて管理組合の組長に申請を出す必要があります。そこで承認を得られれば、リフォームをする許可がもらえたということになります。

・リフォームできる場所は専有部分のみ

マンションには「専有部分」と「共用部分」があります。
住居である部屋の中は基本的に専有部分となりますが、共有部分の廊下や階段・エレベーターは個人でリフォームすることができません。

・玄関ドアや窓のサッシはリフォームできない

また、玄関ドアの内側はリフォームできますが、外側は共有部分になりますのでリフォームはできません。他にも、窓枠や窓ガラス、サッシや網戸、ベランダやバルコニーも勝手にリフォームすることはできません。詳しくは各マンションの利用規約を確認してください。
また、リフォームできない間取りもあります。「壁式構造」と呼ばれる柱や梁が使用されていないタイプのマンションでは間取りの変更などができなくなっています。他に、水回りのリフォームは制限がかかる場合があります。

自由にできるの?マンションのリフォームは注意が必要!

リフォームに適さないマンション

次にリフォームに向かないマンションをご紹介します。この2つのタイプのマンションはリフォームに向かない代表的な例です。

・「新耐震基準」を満たしていない

このタイプのマンションをリフォームする場合、リフォームとは別に耐震工事をしなければなりません。1982年以降に建てられたマンションは新耐震基準を満たしていると考えられますので、リフォームを考えている場合はマンションの築年数を確認した方が良いでしょう。

・防火地域内にある

防火地域内のマンションは建築基準法によって非常に厳しいルールが細部に定められています。火災を防いで人の命を守る大切な基準ですが、このルールを守らなければならないので希望するリフォームができないことがあります。もしリフォームが可能であっても、費用が非常に高額になるので、一度都市計画図などで今のマンションが防火地域にあるかを調べた方がいいでしょう。

自由にできるの?マンションのリフォームは注意が必要!

施工時の注意

最後にリフォーム施工時の注意点を3つご紹介します。

・近隣や上下階の住人への配慮

リフォームの工事では普段は発生しない振動やニオイ、音が発生します。業者が出入りするので他の住人によっては駐車問題やセキュリティに関して不安を感じる方が出てもおかしくありません。

トラブルを防ぐためにも、最低でも両隣と上下、斜めの部屋にはリフォームの工事の内容や期間、工事の時間帯を伝えておきましょう。業者によっては近隣の住人にあいさつ回りを工事前にしてくれるところもありますが、その場合も業者だけでなく、必ず自分も足を運ぶようにしましょう。その際に手土産を用意するなどの工夫があるとトラブルが発生する確率を下げることができます。
挨拶をした住人以外の部屋でももしかしたらトラブルが起こる可能性があるので、掲示板などに工事の内容と時間帯、期間以外に自宅と施工会社の連絡先を記載した挨拶状を掲示するようにしておくことをおすすめします。

・施工期間が他の住人のリフォームと重なっていないか

もし他の住人も同じ期間にリフォームを考えていた場合、他の部屋の住人には倍の負担がかかってしまうかもしれません。リフォームをする際はできるだけ他の部屋のリフォームや、マンションの修繕工事と重ならないように気を付けましょう。

・水まわりは位置変更に気を付けよう

水まわりの位置変更は排水の勾配など、配慮しなければならないことがたくさんあります。そのため、希望していたリフォームができなかったり、マンションの規約にひっかかってしまうことがあります。給水管が古い場合は工事によって壊れてしまう可能性もありますので、給水管全てを取り換える必要性がある場合もあり、水まわりの位置変更をするのであれば注意が必要です。

マンションのリフォームは色々と制限があることもあり難しいですが、住みよい住居を求めるのであればリフォームが必要になることもあるでしょう。リフォームをする場合はくれぐれも近隣住民の方への配慮を忘れないでくださいね。