2020.12.24家・お部屋づくり
砂壁と土壁の違いって何?リフォームする前に知っておこう!
土壁や砂壁は自然素材ならではの温かさを感じることができる人気の高いリフォームです。
昔から日本家屋の主流として採用されてきた土壁と砂壁ですが、両者の違いについて詳しく説明できるという方は少ないのではないでしょうか。
今回は両者の特徴やメリットやデメリット、リフォームするときのポイントについてご紹介いたします。
砂壁・土壁の違い
まずは砂壁と土壁の特徴についてご紹介いたします。
・砂壁の特徴
砂壁の表面は砂が塗られていますが、下地には石膏ボードや土壁、モルタルなどが使われており、使用する砂の種類によって名称が変わります。主に和室や床の間に用いられます。
・土壁の特徴
砂壁とは反対に下地から表面まで土を使った壁を土壁と呼びます。
土壁の原料は土の他に藁なども用いられます。
藁などを用いる理由は、繊維質がつなぎの役割を果たし、強度を持たせ調湿作用が高まるからです。
歳月が経つほどに藁の発酵が進んで繊維が細かくなり、壁の強度がさらに増していくのが特徴です。
リフォーム時のメリットやデメリットは?
次に、土壁や砂壁にリフォームするメリットとデメリットについてご紹介いたします。
・砂壁や土壁にリフォームするメリット
機能面のメリットとして次の3点が挙げられます。
①耐火性が高い
②断熱効果が高い
③自然素材なのでアレルギーになりにくい
砂壁や土壁には調湿作用があるので、室内の湿度を自然に快適な状態に調整してくれるという点もメリットといえるでしょう。
自然素材ならでは風合いや趣が感じられますし、塗装にこだわればオンリーワンの部屋にリフォームすることも可能です。
・砂壁や土壁にリフォームするデメリット
職人による手仕事なので、クロスを貼るよりも工期が長引き、費用も高めです。
バリエーションの多い壁紙に比べると、少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
また劣化や衝撃によって表面から砂や土の粉が落ちてきます。
掃除の手間がかかってしまうため、少し面倒に感じる方もいるかもしれません。
リフォームのポイント
最後にリフォームのポイントを2つご紹介いたします。
土壁や砂壁はリフォーム後のメンテナンスが大切です。
・経年劣化に注意!
砂壁や土壁は、経年劣化により表面が割れたり欠けやすくなるので、定期的にメンテナンスしなければなりません。そのままにしているとリフォーム費用が高くなるだけでなく、表面にカビが生えたり、ダニなどの発生源となるおそれにもつながります。
また落ちた砂や土が衣類やカーテンなどに付着するだけでなく、少し触れただけで壁の状態がさらに悪化していくことも予想されます。粉がたくさん落ちるようになったと感じたときは、早めにリフォームやメンテナンスを検討してください。
・工期と費用は資材のグレードや壁の状態で変わる
日頃からこまめに塗り直していると、メンテナンス費用はそれほど高くなりません。
ですが、長年放置していると修復が大掛かりになり、工期も費用も予想以上になってしまいます。特に漆喰や珪藻土は調湿性が高い分、塗り替え費用が高くなります。
一般的に砂壁や土壁のリフォームには2~4日かかると言われています。
塗り終わった壁はしっかり乾かさないといけないので、時間に余裕のあるタイミングを見計らってリフォームに取り掛かりましょう。
砂壁や土壁には「温かい」や「懐かしい」など多くの魅力があります。
職人の腕で壁の持ちが変わるので、リフォームをする際は信頼できる職人に依頼することが重要になります。
創建リフォームではノウハウや経験豊富な職人たちがあなたの希望するリフォームを実現いたします!是非一度ご相談ください。